伊勢神宮の姿にサスティナビリティを考える、写真展「常若」
稲田美織 雪の伊勢神宮 内宮参道

伊勢神宮の姿にサスティナビリティを考える、写真展「常若」

東京・原宿のA-galleryにて、写真家の稲田美織による展覧会「常若(とこわか)─伊勢神宮"式年遷宮"とサステナビリティ」が開催される。伊勢神宮がテーマの作品を発表。会期は1月7日〜15日。


 写真家の稲田美織は、ニューヨークに在住していた2001年に同時多発テロを目撃したことをきっかけとして、「平和」や「信仰」をテーマに、世界各地の聖地や巡礼地を被写体としてきた。なかでも本展のテーマとなっている三重県の伊勢神宮は、2005年から撮影を続けてきた重要なモチーフ。伊勢神宮の儀式や祭り、周囲に広がる自然の姿を12年にわたって記録し、写真集『Ise Jingu and the Origins of Japan』(小学館、2016年)は2016年5月の「伊勢志摩サミット」で海外メディアなどに配布された。

「常に若々しくみずみずしい様子」を示す神道の用語「常若(とこわか)」をタイトルとする本展は、伊勢神宮の神域を流れる五十鈴(いすず)川の循環と、伊勢神宮の式年遷宮の儀式に焦点を当てて構成する。神宮の森から流れ出る五十鈴川は、神宮の神域や神宮神田を経由して河口付近で塩作りに使われ、伊勢湾へ流れ込み、再び雨となって神宮の森に降り注ぐ。また、伊勢神宮で1300年にわたり20年ごとに執り行われてきた行事「式年遷宮」では、建築技術や調度品が伝承され、技術や思想が次世代へつながれる。本展でキュレーションを務める清原雅美は、この循環や伝承の図式に、現代社会に求められる「サステナビリティ(持続可能性)」を見出したという。切り取られた厳かな風景を通じ、現代社会のあり方をも考える企画だ。

常若─伊勢神宮"式年遷宮"とサステナビリティ
会期:2017年1月7日~15日
会場:A-gallery
住所:東京都渋谷区神宮前5-18-8
開館時間:12:00〜18:00
休館日:会期中無休
URL:www.facebook.com/TokowakaExhibition
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