近代洋画から現代美術へ漂う「花粉」 梅津庸一個展が愛知で開催
梅津庸一 フロレアル-汚い光に混じった大きな花粉- 2012-14 ©Yoichi Umetsu Courtesy of URANO Photo by Ichiro Mishima

近代洋画から現代美術へ漂う「花粉」 梅津庸一個展が愛知で開催

日本近代洋画の系譜を継承する現代の画家、梅津庸一の個展「未遂の花粉」が、2017年1月3日より愛知県美術館で開催される。


 1982年、山形県生まれの梅津庸一は、東京造形大学絵画科を卒業。近代絵画の分析研究をもとに、歴史と自身を参照した絵画を手がけている。

 たとえば、代表作である《フロレアル―汚い光に混じった大きな花粉―》(2012-14)は、ラファエル・コランの代表作《花月(フロレアル)》(1886)を、自らの裸像に置き換えた自画像だ。明治時代に黒田清輝はじめ多くの日本人画家を指導していたコランを題材に、梅津は、日本近代美術史の原点を自らの身体を通して再解釈している。

 2014年の個展「智・感・情・A」(ARATANIURANO)では、黒田清輝の《智・感・情》(1899)をセルフヌードでオマージュした作品《智・感・情・A》を発表し、注目を集めた。

 本展タイトルの「花粉」とは、梅津にとって芸術家が別の芸術家に様式や感性の影響を与える際の媒介物を意味しており、これが既存の枠組みや時代の隔たりを超えて漂い、思いがけぬかたちで実を結ぶことを示唆している。

 本展では、梅津の絵画作品とともに同館所蔵の近代洋画を並置し、「花粉」の存在とその行方を浮かび上がらせる。

APMoA Project, ARCH vol.20 梅津庸一
未遂の花粉
会期:2017年1月3日~3月20日
会場:愛知県美術館
住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター10 F
電話番号:052-971-5511(代表)
開館時間:10:00~18:00(金 〜20:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月、1月10日 ※1月9日、3月20日は開館
入館料:一般 500円 / 大高生 300円 / 中学生以下無料
URL:http://www-art.aac.pref.aichi.jp/index.html


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アーティストトーク
日時:2017年3月5日 13:30〜15:00
※申込不要、要鑑賞券
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