「復活」遂げた鴻池明子の「根源的暴力」展、新潟巡回
鴻池朋子 皮緞帳(部分) 2015-16 ©Tomoko Konoike  撮影=宮島径

「復活」遂げた鴻池明子の「根源的暴力」展、新潟巡回

新潟県立万代島美術館にて、12月17日より鴻池朋子による個展「皮と針と糸と」が開催される。2015年秋に神奈川県民ホールギャラリー、今年夏に群馬県立近代美術館で開催された「根源的暴力」展シリーズの第3弾となる。


 様々なメディアを使い、架空の生き物たちが展開する異世界の情景といった「現代の神話」を表現してきた鴻池朋子。1990年代後半から壮大なインスタレーション作品などを発表していたが、東日本大震災を経験して人間と自然の関係性を再考し、活動を休止していた。

 6年ぶりとなった2015年の個展「根源的暴力」(神奈川県民ホールギャラリー)では、新たな試みとして皮や粘土などを用いた作品を発表。人間がものをつくり、生きていくことは自然に背く「根源的暴力」であるとし、人間中心の美術へのアンチテーゼとして、芸術の起源でもある「ものをつくる行為」の問い直しを試みた。活動休止期間中には、考古学、人類学、民俗学などの研究者とコラボレーションや対話を重ねていたという。

 現在は、人間だけでなく動物や自然にも開かれた作品を目指し、活動している鴻池。発展を続けながら全国を巡回する「根源的暴力」の第3弾となる「皮と針と糸と」は、全長24メートルに及ぶ《皮緞帳》(2015-16)など、約5万年前に起源をみる原初的な創作活動でありながら、「手芸」に分類され美術として顧みられることの少ない「縫う」行為を取り入れた作品を中心に構成する。

鴻池朋子「皮と針と糸と」
会期:2016年12月17日~2017年2月12日
会場:新潟県立万代島美術館
住所:新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5階
電話番号:025-290-6655
開館時間:10:00~18:00(観覧券の販売は〜17:30)
休館日:12月19日、12月28日~1月3日、1月16日、1月30日
入館料:一般 1000円 / 大高生 800円 / 中学生以下無料
URL:http://banbi.pref.niigata.lg.jp/
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