不確かな「自己」を見つめる宮ケ丁渡、ナナタスギャラリーで個展
宮ヶ丁渡 2つの温度(花壇な彼、花壇な彼女) 2016 和紙に岩絵具、金属箔、墨

不確かな「自己」を見つめる宮ケ丁渡、ナナタスギャラリーで個展

若手作家を中心に紹介する東京・西麻布のNANATASU GALLERYで、11月5日より宮ヶ丁渡(みやがちょう・わたる)の個展が開催。岩絵具を使った木版画が発表される。


 宮ヶ丁渡は、2015年に公募制のアートフェスティバル「SICF16」で準グランプリを受賞するなど、活躍の場を広げつつある先進気鋭の作家だ。本展では、岩絵具など日本画の画材を使った木版画を発表する。

 同一の構図を様々な色彩やテクスチャーで反復することで、人間の内面的な差異を表現してきた宮ヶ丁。本展のタイトルは「温度の標本」。他者との関係性のなかで状況によって変化する「自己」の多様性や、他者との感覚のズレなどをテーマとし、不確かなアイデンティティのあり方を、絶えず変化するものでありながら「存在の証」ともいえる「体温」に重ねて見つめる。

 本展では、それぞれ2枚組となる新作で、人の公私の二面性を「額装された顔」と「額装されていない顔」ととらえた《縁付きの平熱》と、ともに過ごす男女の「重ならない部分」を描きだす「2つの温度」シリーズを発表。ほかに、胸像を描いた約120点と、全身像を描いた新作からなる「温度の標本」シリーズを出品する。会期は11月5日〜20日。

宮ヶ丁渡「温度の標本」
会期:2016年11月5日〜20日
会場:NANATASU GALLERY
住所:東京都港区西麻布2-12-4 小倉ビル3階
電話番号:03-6419-7229
開館時間:12:00~19:00
休館日:月
URL:https://www.nanatasu.jp/
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