身体のイメージが物語る。横浜で国内外の6作家による展覧会
インカ・ショニバレ MBE さようなら、過ぎ去った日々よ 2011  シングル・チャンネル・ビデオ  Courtesy the artist and James Cohan Gallery, New York

身体のイメージが物語る。横浜で国内外の6作家による展覧会

 身体が生み出すイメージをテーマにした「BODY/PLAY/POLITICS」展が、10月1日より横浜美術館で開催される。日本に加え、ヨーロッパとアフリカ、東南アジアから計6人のアーティストが、映像、写真作品を中心に出品。アーティスト・トークやライブイベントのほか、同じく「BODY/PLAY/POLITICS」をテーマに開催される本展パートナー・プロジェクト「横浜ダンスコレクション2017」を主催する横浜赤レンガ倉庫1号館との共同企画として、ワークショップも予定されている。


 様々な違いのある人々が共存する世界では、身体や集団の行動がもたらす役割などから生じる価値観のズレから争いが起こり、不幸な歴史につながることも少なくなかった。本展に出品する6人の作家たちは、身体を通じて立ち現れる歴史のイメージに向き合い、時に詩的に、時にユーモアにあふれた表現で作品している。

 例えば、インカ・ショニバレ MBEの映像作品《さようなら、過ぎ去った日々よ》(2011)では、アフリカ風の更紗でつくられた19世紀フランス風のドレスを纏った黒人歌手が、オペラ『椿姫』のヒロイン・ヴィオレッタに扮して、アリア「Addio del Passato(さようなら、過ぎ去った日々よ)」を歌いあげる。ロンドンで生まれ、両親の故郷であるナイジェリアのラゴスで育った、作家の生い立ちが反映された作品といえる。

 マレーシアのイー・イランは、東南アジアの民間伝承でよく知られる女性の幽霊「ポンティアナック」をモチーフとした映像インスタレーションを発表 。映画監督としても知られるタイのアピチャッポン・ウィーラセタクンは、ビデオ・インスタレーション《炎(扇風機)》(2016)を日本初公開する。ベトナムを拠点に活躍するウダム・チャン・グエンは、 オートバイがホーチミンの古い市街地を縦横無尽に走り回る映像インスタレーション《ヘビの尻尾》(2015)を出品する。

 日本からは石川竜一と田村友一郎が参加。石川は、初公開となる沖縄と県外の各地で撮影されたポートレートや風景写真のほか、ある人物に迫る新シリーズを出品する。田村は、戦後横浜が発祥の近代ボディビルディングの歴史に着目した新作の映像インスタレーションを発表する。また、「横浜ダンスコレクション2017」に参加する劇作家・演出家の多田淳之介とのコラボレーションにも取り組む。

BODY/PLAY/POLITICS
会期:2016年10月1日~12月14日
会場:横浜美術館
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目4番1号
電話番号:045-221-0300
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)、10月28日は20:30まで開館(入館は20:00まで)
休館日:木休(ただし11月3日は無料開館)、11月4日
入館料:一般 1500円 / 大高生 1000円 / 中学生 600円
URL:http://yokohama.art.museum/special/2016/bodyplaypolitics/


【関連イベント】
アーティスト・トーク
出演:ウダム・チャン・グエン、アピチャッポン・ウィーラセタクン
日時:2016年10月1日 13:45~16:30
会場:横浜美術館円形フォーラム
参加費:無料
定員:100名(事前申込不要、先着順)

アジア・アートウィーク フォーラム
「波紋-日本、マレーシア、インドネシア美術の20世紀」
日時:2016年10月2日[第1部]13:00~16:00、[第2部]17:30~20:30
会場:[第1部]横浜美術館円形フォーラム、[第2部]高架下スタジオSite-D集会場
参加費:無料
定員:各部100名(事前申込不要、先着順)

ライブパフォーマンス
「野生派:curryなる3つめの事故(wifiじゃないから聞こえないっす)」
出演:野生派[石川竜一+吉濱翔+ミヤギフトシ+渡辺郷+ルーベン・キーハン+木村絵理子]
日程:2016年10月28日 19:00~20:30(当日、横浜美術館は20:30まで開館)
会場:横浜美術館グランドギャラリー
参加費:無料(事前申込不要)

夜の美術館でアートクルーズ
日程:①2016年10月26日、②11月26日 各日19:00~21:00
会場:横浜美術館企画展展示室
解説:木村絵理子(横浜美術館主任学芸員)
作家:①石川竜一、②田村友一郎
対象・定員:18歳以上・各回70名(事前申込、先着順)
参加費:3000円

ワークショップ
日程:2016年12月4日予定
ゲスト:多田淳之介 × 田村友一郎
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