松前藩の家老が描いたアイヌの肖像がフランスからやってくる!
蠣崎波響 《夷酋列像》より「ツキノエ」 1790

松前藩の家老が描いたアイヌの肖像がフランスからやってくる!

2016年2月25日〜5月10日、国立民族学博物館にて、特別展「夷酋列像─蝦夷地イメージをめぐる人・物・世界─」が開催されます。《夷酋列像(いしゅうれつぞう)》(1790)は、松前藩の家老であった画人・蠣崎波響(1764〜1826)の作と伝えられる、アイヌの有力者たちの肖像画。本展では、原画とされるフランス・ブザンソン美術考古博物館所蔵本と、国内各地の模写や資料が一挙に展示されます。


 2016年2月25日〜5月10日、大阪・吹田市の国立民族学博物館にて、特別展「夷酋列像ー蝦夷地イメージをめぐる人・物・世界ー」が開催されます。

 本展で公開される《夷酋列像》とは、松前藩の家老兼画人であった蠣崎波響が寛政2年(1790)に描いた、12人のアイヌの有力者たちの肖像。当時、京都に持ち込まれて評判を呼び、各地の大名たちが模写をつくらせたといわれています。

 今回の展示では、原画とされているフランスのブザンソン美術考古博物館に所蔵《夷酋列像》と、国内に伝わる模写の数々が、初めて一堂に展示されます。

 また、蠣崎波響と関係の深い画家たちによる作品や、《夷酋列像》に描かれた衣装や道具などの資料もあわせて紹介。18世紀から現在に至るまでの「蝦夷地」、すなわち北海道に対するイメージを俯瞰できる展示構成です。

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木綿衣
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アザラシ皮の靴

 国立民族学博物館は、1974年に創立された、文化人類学・民俗学の研究所です。併設された博物館では民俗資料の公開も行われており、世界の諸民族についての認識と理解を深める活動が行われてきました。本展は、蠣崎波響作《夷酋列像》を中心に、制作に関わった人やもの、そして作品からうかがえる、18世紀日本の「異国」へのまなざしを考える企画となっています。

■特別展「夷酋列像ー蝦夷地イメージをめぐる人・物・世界ー」
会期:2016年2月25日〜5月10日
※ブザンソン美術考古博物館所蔵《夷酋列像》の展示は4月19日まで。4月21日からは、国立民族学博物館所蔵作品の全面展開展示となります。
場所:国立民族学博物館 特別展示館
住所:大阪府吹田市千里万博公園10-1
電話番号:06-6876-2151(代表)
開館時間:10:00〜17:00(入場は16:30まで)
休館日:水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日が休館、ただし5月4日は開館)
観覧料:一般 420円、高大生 250円、小中生 110円 ※3月13日と5月5日は無料観覧日
URL:http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/special/20160225ishu/index


■みんぱくゼミナール「『夷酋列像』の首長たちがまとう衣装」
日時:2016年3月19日 13:30〜15:00
講師:佐々木史郎(国立民族学博物館教授)
会場:国立民族学博物館 講堂
定員:450名(先着順・申込不要)
参加費:無料


■みんぱくウィークエンドサロンー研究者と話そう「夷酋列像をめぐる、人、物、世界」
日時:2016年3月6日 14:30〜15:30
話者:日高真吾(国立民族学博物館准教授)
会場:国立民族学博物館 特別展示館
参加費:無料(要展示観覧券・申込不要)

 なお本展は、2015年12月15日〜2016年2月7日に、国立歴史民俗博物館(千葉)で開催されている展示の巡回展です。

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