世界の写真家が集結 テロの脅威にさらされたパリフォト2015
パリフォトのロゴマーク

世界の写真家が集結 テロの脅威にさらされたパリフォト2015

毎年パリで開催される世界的な写真見本市「パリフォト」。2015年11月13日のパリ同時多発テロ事件により、会期が短くなってしまったものの、今回も世界中から多くの人が訪れ、いま注目すべき写真家たちの作品が紹介されました。


 パリフォトは、毎年パリで開催される世界的な写真見本市です。19回目となる2015年のパリフォトは、グランパレを会場に、34か国から147のギャラリーと27の出版社が出展しました。

 フランス、イギリス、ドイツ、南アフリカ、アメリカ、カナダ、中国など世界各国からギャラリーが集い、それぞれが歴史的な写真家からコンテンポラリーの写真家まで、一押しの作家の展示、販売をします。日本からは、ギャラリー部門からMEM、タカ・イシイギャラリー、YUMIKO CHIBA ASSOCIATES、出版部門からAMANA、BOOK SHOP M、KOMIYAMA TOKYOが参加しました。会場となるグランパレは、国際コンテンポラリーアートフェア「FIAC」でも使用される大規模な展示会場で、すべてのブースを観ようと思うと、かなりの時間を要します。

Paris Photo is proud to inaugurate PRISMES, a new exhibitor sector in the Salon d'Honneur on the first floor of the...

Posted by Paris Photo on 2015年11月12日

 今回から新しい企画として、パリフォトのディレクターによって選ばれたギャラリーが会場の一角(Salon d'Honneur)に集い、新作の写真シリーズや映像作品を展示として見せる「プリズム」が始まりました。日本からはタカ・イシイギャラリーが選ばれ、荒木経惟の作品を展示していました。

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2006年から2009年までの間に撮影された2016枚のポラロイド作品(一部)、photo by Hong Yi

 メインのセクションでは、エネーア・リギー、サイ・トゥオンブリー、ナン・ゴールディン、ハンス=ペーター・フェルドマンなどの著名作家も展示されていました。

 パリフォトでは、展示以外にも様々な企画が催されます。アーティストやキュレーター、コレクターなどによるディスカッションでは、「コレクション」「写真マスメディアに関する問題提起」「書籍と写真の関連性」という3つのテーマが設けられ、議論が交わされました。

 2015年に出版された写真集のコンクール「Paris Photo Aperture Foundation フォトブックアワード2015」では、3つのカテゴリーから35冊の写真集がノミネートされ、期間中に5冊の大賞の発表がされました。スペインからダニエル・マイリット、フランスからディアンヌ・デューフォー、グザヴィエ・バラル、トマ・メランダー、アメリカからウィル・ステーシーが受賞しました。

 日本からは、SESSION PRESSより横田大輔の『TARATINE 垂乳根』、Newfaveより滝沢広の『mass』、自費出版の吉田亮人『Brick Yard』がノミネートされました。

 2015年11月13日に起こったパリ同時多発テロ事件の影響で、翌日よりパリ中の美術館、学校、文化施設など、人の多く集まる場所が閉鎖される事態となりました。パリフォトも翌土曜日の朝にイベント中止が決定され、合計4日間開催の予定が、12、13日の2日間のみの開催となりました。事件直後は当時はパリの街中で警察や軍隊が警備をし、物々しい雰囲気でしたが、11月末にはパリのいくつかの写真ギャラリーで、パリフォトとして分散して展示を行うなどの措置がとられました。

 またパリフォトの途中閉場を受け、来場できなかった人のためにweb上でパリフォト協賛のシッソー社による、グランパレを360度探索できるバーチャルツアーも見られるようになっています。

http://www.parisphoto.com/paris/news/take-a-virtual-tour-of-the-2015-fair

PARIS PHOTO 2015
会期:2015年11月12日~11月15日(終了、パリ同時多発テロ事件発生により14、15日は中止)
会場:グランパレ
住所:3 Avenue du Général Eisenhower, 75008 Paris
開館時間:12:00〜20:00(15日は19:00まで)
URL:http://www.parisphoto.com/
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