大掃除しなくてもいいかも? モノにあふれた素敵なお部屋集
建築家、アーティストのDennis Maherによる作品 『The Fargo House』(2009)

大掃除しなくてもいいかも? モノにあふれた素敵なお部屋集

2015年も残すところわずか。年末となるとどうしても大掃除をしなくちゃと追い立てられるように思います。でも年末ムードに流されるまま「断捨離」と称して、本当は好きで大事にしていたものまで捨ててしまったりしていませんか? 本当は捨てなくても、クローゼットに隠さなくてもいいのかもと思わず大掃除する手が止まってしまうような「モノに囲まれた素敵な暮らし」をご紹介!


仕舞えなければ、貼ればいい!

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出典:FABRIC OF MY LIFE
http://fabricofmylife.co.uk/2009/10/22/inspire-me/

 気に入って買い集めたポストカードや、雑誌のスクラップ、写真、展覧会のDM。お菓子のパッケージや可愛くて捨てられないリボン、外国の切手、旅行先のチケット......。はたから見ればただの紙切れでも、捨てられないものってたくさんあります。

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筆者の部屋の壁。「外国の古い手書きのはがき、パンジーの押し花、気に入ったワインのラベル、父からのピカソの絵はがき......」

 そういうものを、マスキングテープなどを使用してランダムに壁面に飾っていくと自分の「好き」が可視化されて、その共通項やつながり方などまで見えてきて面白い発見があります。自分だけのアイディアボードのように壁面を使ってみてはいかがですか?

 サイズの違いや素材の違いはあえて気にせず貼っていくことをおすすめします。その異素材感が、個性を感じさせ立体感を生み出します。

場所がなければ、積み重ねればいい!

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出典:A'PALLOTA
http://a-pallota.blogspot.jp/2013_07_01_archive.html

 ただモノを積み重ねると崩壊の恐れもあり危険ですが、箱を積み重ねれば安定感もあり、この写真のように本の方向に規則性がなくても成立します。ここでも箱の大きさを揃える必要はありません。ランダムな大きさを重ねた方が、強弱がついて圧迫感が抑えられます。

 どうしても増えてしまい、簡単に手放しにくい本の数々。図鑑や図録などの大きなサイズの書籍は、とくに本棚には収まりきらず片づけに苦労している方も多いのでは?

 箱を縦にすれば大判の書籍も立てて収納が可能です。表紙が美しい書籍であれば正面を見せて立てかけるのも素敵です。あるいは、無造作に積み重ねても。箱型の収納は、そのときどきの物量に応じて形を組み替えられる、自分仕様にできる身近な家具です。モノが多い人にぴったり!

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出典:homedit.com
http://www.homedit.com/methods-to-turn-wine-crates/

 箱を活用した、博物館のようなインテリアがこちら。

 壁面に箱を釘で固定することができる住環境であればぜひ試したいスタイルです。箱の中に陳列するものがより引き立って見えてくるのが、特徴。コレクションしているものを効果的に見せることができます。細々としているものは共通の瓶やアクリルケースなどに入れて、この写真のように飾ると、飾ったものがお菓子のように見えてくるなど、面白いです。

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出典:hgtv.com
http://photos.hgtv.com/photos/books-/p/3

 読むべき本が溜まりに溜まっている「つんどく(積読)」状態の本は、こんな風に堂々と積んでおくことをお勧めします。本の背の色合いやデザインも、こうやって積まれてみると改めて素敵だと思うものも多くあります。奥にしまってしまうと手に取らなくなる本も、目に見えることで必要なときにページをめくることができます。

片付かなくても楽しければいい!

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出典:museum-design.ru
http://museum-design.ru/6-sposobov-oformleniya-sten-ot-sarah-bagner/

 すっきりと見せることや統一感を出すのが難しいほどの物量の場合、床に直置きするものだけはこの写真のようにガラスのジャー(瓶)や籠に入れて収納し、ぱっと見たときに細々したものが見えないようにすることがポイントです。

 あとは機能性を第一に、使いたいときに使いやすいようなグループ分けをするだけ。この場合でも壁面を机の延長のように使うことが魅力の秘密です。

置くところがなければ、吊るせばいい!

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出典:mayanhandballcourt.com
http://mayanhandballcourt.com/page/64

 近年、インテリアの世界では様々な素材の籠を「見せる収納」として取り入れるのがトレンドになっています。籠の素材に統一性を持たせれば、サイズや中に入れるものはいろいろでも散らかっているようには見えないのがポイント。

 キッチンには、写真のような食材を入れるのにも通気性が良く丁度いいワイヤーのバスケットがおすすめです。床に直置きするなら、籐で編まれたバスケットが重宝します。この時期出しっぱなしにしているブランケットをくるくると畳んで入れておくのもいいですし、簡易のマガジンラックとしても活躍します。

 バスケットはS字フックなどを活用すると吊るすことも十分可能ですが、耐荷重が心配な方には気軽に「吊るせて魅せられる」アイテムをご紹介。

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出典:ydecorar.com
http://www.ydecorar.com/?p=103

 好きな絵や切り抜き、写真はこうやってハンガーをフレームのように使ってみるのはいかがですか? 例えば、(細かいものを収納したり、CDを飾るような)ポケット付きのビニールをハンガーに吊るせば、アクセサリーや訪れた展覧会のチケットなどよりたくさんの小さなものを見やすく壁面に飾ることもできます。

 いつも何気なく使っているものが、意外な使い道をひらめかせてくれたりします。

モノが多くても寝られる場所があればいい!

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出典:funtime.ge
http://funtime.ge/saknatuno-ambebi/16-sashinao-biblioteka-romelic-nebismier-wignismoyvaruls-moewoneba-16-foto/

 モノが多くても寝られる場所があればいい! というのは、あまりに極論でしょうか。

 控えめに言っても、眠りに落ちるときや目が覚めたときに部屋が好きなモノであふれているということは何物にも代えがたい幸福だと思います。ほかの誰かから見たときに綺麗な部屋だと感心されることよりも、自分の好きなモノであふれた部屋を持つことは、ずっと大切にしていい、暮らす人の人生の一部です。

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出典:www.pinterest.com
https://www.pinterest.com/markcaragiulo/oyster-bar/

 熱心にコレクションしているものがあれば、それを仕舞っておくのはもったいないです。それらは自分を自分たらしめてくれるような、毎日の元気やヒントになるようなものなのではないかと思います。

大掃除よりも大切なこと。

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出典:pinterest.com
https://www.pinterest.com/pin/503206958335147701/

 ひとところに収まらないくらい好きなものがあるって素敵だと思います。そのものたちに対して価値を与えているのは、持ち主のものにまつわる思い出であったり、持ち主自身のこころの原風景です。ただ、拾い集めたり買い集めたりしてきた集積は、ときに圧迫感を放ち、所持するのが嫌になることもあるかもしれません。

 そんなときに「断捨離だ!」「大掃除だ!」と捨ててしまうのも重量から解放されるのにはうってつけですが、単純に物量を減らすのではなく、物の置き方に規則性を持たせてお店のような陳列をしてみたり、ご紹介してきたような方法で「見せる=日常の一部にする」ことを提案します。

 快適さとは人それぞれであることを物語るような個性的なインテリアの数々。自分にとっての心地よさを年末年始のお休みで再確認できたら、きっとその部屋は、来年も絶対安心な「心の基地」であり続けるでしょう。 

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