ブランド誕生20周年、Candy Stripperの歩み

ブランド誕生20周年、Candy Stripperの歩み

 板橋よしえが手がけるファッションブランド「Candy Stripper(キャンディストリッパー)」が、ブランド誕生20周年を迎えました。それを記念し、2015年8月29日〜9月7日の期間、渋谷パルコ パート1の3階にあるパルコミュージアムにて、展覧会「CANDY CANDY CANDY」が開催されました。ファッションブランドが生まれては消えてきたこの20年間、同ブランドがどんな人たちに愛され、どんな歩みをしてきたのでしょうか? 展覧会レポートとともに紹介します。


 「NO RULE, NO GENRE, NO AGE」をコンセプトに、「年齢に関係なく遊び心を忘れない自由な発想でファッションを楽しむ女の子や女性をイメージ」したデザインを特徴とするCandy Stripper(キャンディストリッパー)。
 展覧会では、2013年から2015年のコレクションとともに、数々のアーティストが、Candy Stripperをイメージしてつくったアート作品が展示されました。

 GLAYのTERUは、キャンディストリッパーのポップなイメージの裏にあるクールさを表現したテーブルセッティングを公開。

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 ぬいぐるみや玩具、廃材を使って作品づくりを行うシャンデリア・アーティストで、11月に個展も控えるキムソンへは、Candy Stripperのキャラクターである「PEPE」のぬいぐるみを使ったシャンデリアを出品しました。

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 ファッションデザイナーの神田恵介と、写真家の浅田政志の合作である、Candy Stripperにゆかりのある著名人のスナップや、キャンドルアーティストのマエダサチコ(Vida=Feliz)による、20周年をお祝いするケーキのようなにぎやかなキャンドル作品も。

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 ほかにも、Candy Stripperをイメージした楽曲を、山中さわお(the pillows)や福岡晃子(チャットモンチー)、大貫亜美(PUFFY)、石毛輝(the telephones)らが制作し、その場で試聴できるブースが用意されていました。同ブランドが多様な人に愛され、歩んできたことがわかる展示となっています。

 いろいろなブランドが生まれては消えていく時代にありながら、Candy Stripperが多くの人に愛されながら続いてきた理由とは何なのでしょうか。デザイナーである、板橋よしえさんにお話を伺いました。

情報社会はファッションにも影響する!? 20年間で変化したもの、変わらないもの

──Candy Stripperが20年間ブランドを続けてこられた理由とは?

 お客様をはじめ工場やスタッフなど、Candy Stripperを大切に思ってくださる方々とのつながりを大切にしてきたことではないでしょうか。常に感謝の気持ちを持ち、関わってくださるみなさんも一緒に楽しんでもらえるうよう心がけています。

 また、クリエーションにおいては、常にブレないことでしょうか。自分の気持ちや感覚を大事に、感じたものを表現することを大切にしています。

──この20年間でファッションを取り巻く環境は大きく変化していて、流行自体ももちろんですが、どのようにファッションアイテムが消費者に知られて、届いていくか、といったプロセスも変わってきていると思います。

 私が90年代に大きな影響を受けたファッション誌、『CUTiE』(宝島社)も休刊となってしまいました。情報過多な現代、ネット・SNSの普及がファッション誌に与えた影響は大きいですよね。 今は誰もが情報を発信できる社会なので、スピードと拡散性のあるネットコンテンツはいつ見ても新しくて、見ていてワクワクするものであるべきだと思います。

──20周年以降のCandy Stripperで、発信していきたいメッセージやコンセプトを教えてください。

 今年はブランドデビューから20年という節目の年なので、改めて「Candy Stripper」について考える機会があったのですが、自分は子どもの頃から好きなものが変わっていないな、と思いました。例えばウサギやテディベア、フリルやハートモチーフなどのガーリーな世界観。また、それと相反するようなエッジのあるスタイルも好きです。

 いつの時代も自分が本当に好きなもの、欲しいと想うものを大事に作り続けたいと思っています。

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Candy Stripper
Candy Stripper OFFICIAL WEBSITE:http://candystripper.jp/
Candy Stripper 20th Anniversary SPECIAL WEBSITE:http://candystripper.jp/20th/

Candy Stripper 20th Anniversary Exhibition「CANDY CANDY CANDY」
会期:2015年8月29日~9月7日(終了)
場所:渋谷パルコ パート1/3F
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
電話番号:03-3477-5873
開館時間:10:00~21:00
URL:http://www.parco-art.com/web/museum/exhibition.php?id=818

 今回の展覧会のポスターにも、「ファッションを通して自己表現をする」女の子のためのブランド、という文章が。自己表現のための「カワイイ」や、「楽しい」服を押し出しているブランドが少なくなっているように感じられる昨今、Candy Stripperのような「昔からブレない」けれど新しいブランドが、日本のファッションカルチャーを率いていくのかもしれません。

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