クリエイターや市民が楽しむ ベルリンのコージーな蚤の市!
山のように積まれた「商品」から好みのものを探すのは、文字通りの発掘作業!

クリエイターや市民が楽しむ ベルリンのコージーな蚤の市!

海外の蚤の市は、地元の人たちの生活風景も見えてくる興味深い観光スポットのひとつ。運が良ければ、格安でヴィンテージの食器類やアクセサリーなどと出会うことができるスポットです。数多くある蚤の市のうちのひとつ、ドイツ・ベルリン「マウアーパーク」の蚤の市は、ほかで類を見ない盛り上がりを見せてくれます! 北欧各国、フランス、イギリスなどの蚤の市を渡り歩いた筆者が、もう一度訪れたい場所No.1と思う、そんなベルリンの蚤の市を、写真とともにレポートします。


ベルリン屈指の賑わい! マウアーパークの蚤の市

 ヨーロッパ各地の観光客からも大人気のマウアーパークの蚤の市。毎週日曜日に開催するというと他の蚤の市と変わりませんが、特筆すべきはこの蚤の市の規模の大きさ! もともとは東西を隔てていた「ベルリンの壁」の跡地という公園の広さもさることながら、出展者数の多さと出品される品物の多様さに驚きます。

 公園正門から入るとすぐに飲食店の出店が目に入り、雑貨類や古着などの出店が、公園の奥の方までびっしりと連なっているのです。

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トルコ料理やホットドッグ、フライドポテト、搾りたての生ジュースなど、たくさんの出店も大きな魅力!

 オレンジの搾りたて100%ジュースは、夏のベルリンの強い陽射しの下、蚤の市での買い物に疲れたのどを潤す、格別な美味しさでした。たくさんの出店のなかから好きなものを買って、芝生に座ってゆったり食べるのも、マウアーパークでの素敵な過ごし方です。

宝探しが体験できる! 玉石混淆の雑貨・食器エリア

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数多くの商品から自分好みのものを探し当てるのには根気がいりますが、見つけた喜びはひとしお!

 マウアーパークの蚤の市では、数えきれないほどの商品がざっくばらんに陳列されており、延々と並んだ段ボールの中には、埃をかぶった食器たちの山・山・山! お目当てのものをひとつ引っ張り出すだけでも一苦労です。

 割れている、ポットの蓋が見つからない、ソーサーがない......といったものもありますが、状態の良いヴィンテージ品も、手に余るほどにあるのが、この蚤の市の魅力です。

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どの人も根気よくお目当てを探している雰囲気が、何より楽しい

 選んだ商品は自分で梱包します。自由に使える新聞紙とビニール袋は用意されていましたが、たくさん購入したいという方は、エコバックを持っていくことをおすすめします。

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手を拭くためのウェットティッシュも、経験者としては持参したほうがいいです

 もともと食器目当てで訪れた筆者が「発掘」したのはこちらの品々。どんな出会いがあるかと考えながら、時間を忘れて段ボールから掘り起こす作業は、心躍るひとときです。

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買ってきた器を綺麗に拭いて並べて。ほとんどがドイツの1930年代や60年代のヴィンテージテーブルウェア

クリエイターの登竜門! アーティストの出店に注目

 ここの蚤の市で売られているものは、古いものばかりではありません。ベルリンで活躍している若手のクリエイターやデザイナーが、自らの作品を販売していることもあります。

 ベルリンは特にグラフィックアーティストの活動が盛んな街ということもあり、オリジナルTシャツやエコバックなどの作品を数多く見かけました。

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マウアーパークをテーマにデザインしているバックが大人気だった、笑顔が素敵なデザイナー
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緻密なグラフィックが目を引いていた、デザイナーのブース
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オリジナルアクセサリーの作家も多く出店。デザインはエッジの効いたモダンなものが多い印象

 アーティストたちの出店の多くはディスプレイもよく考えられており、小さなブースの中でさまざまな工夫をして商品を見せていました。アーティストから直接購入し、会話を楽しむことができるという特別さもあります。

 古い雑貨を探すことも、今を輝くアーティストの作品を買うこともできる新旧の魅力が、マウアーパークには詰まっています。

ジャンルを越え、ミュージシャンも集まるマウアーパーク

 マウアーパークでは蚤の市と合わせて、たくさんのアーティストの演奏や、大道芸人によるパフォーマンスを見ることもできます。

 ちょうど筆者が訪れた日に演奏していたのは、「チャリティーチルドレン」というアーティスト。たくさんの人々が、彼らを囲んで音楽を聴く様子が見られました。

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マウアーパークでは蚤の市会場隣にあるステージで行われる「カラオケ大会」も人気なのだとか!
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とても美しい歌声が公園に響いていた、シンガーソングライター 

 ドイツではアーティスト向けのビザが発行されており、外国人の移住に寛容なことからも、ベルリンには世界中から音楽家やアーティストが集まっています。そういった背景もあり、マウアーパークで聴ける音楽も驚くほどに上質! 毎週末、その時々のアーティストと出会うことができます。

散歩や買い物のついでに、気楽に行けるマウアーパーク

 マウアーパークの魅力のひとつは、アンティーク・ヴィンテージ品の価格相場が相対的に安いこと。専門性の強い個人の出店よりも、大雑把に集めた商品を投げ売りに近いかたちで販売する出店者が多く、掘り出し物に出会える確率が高いということ。

 北欧諸国の蚤の市は、もちろん商品の質は高く素晴らしいですが、多くの日本人バイヤーが訪れていることもあって相場が高く、掘り出し物に出会うのが年々困難になっています。

 フランスやイギリスも、観光地から離れた蚤の市は期待できますが、価格は高く、品揃えは訪れるシーズンに大きく左右されがちです。

 お目当ての買い物がある人はもちろん、ぶらりと寄った人でも必ず楽しめるマウアーパークのような蚤の市は、実のところそう多くはありません。

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戦利品を手にできれば、帰り道まで楽しい

 朝から夕方まで賑わいが途絶えることのない、マウアーパークの盛り上がりはフェスさながら。日曜日をのんびり、公園で過ごしているベルリーナー(ベルリン市民)の生活は、健康的で楽しげに映ります。ここを訪れるだけでも、ベルリンに行く価値は十分あり!

 ベルリンを拠点に活動しているアーティストの勢いも感じることができる、この蚤の市をぜひチェックしてみてください。

Flohmarkt am Mauerpark
会場:Bernauerstr.63-64, 13355 Berlin
アクセス:Bernauerstr.駅またはEberswalderstr.駅がマウアーパークより徒歩5分ほど
開催時間:毎週日曜日8:00~18:00頃
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