ビッグデータで設計するマイホーム!? データと創造性の共存

ビッグデータで設計するマイホーム!? データと創造性の共存

ビッグデータから理想の家をはじき出す──そんな未来を提案するのは、スウェーデンに拠点を置く建築事務所「Tham & Videgard」の建築家たち。データを使用して創作活動をすることで、人間の創造性はどのように変わっていくのでしょうか?


 その家の名前は、「The House of Clicks」(または「The Hemnet Home」)。86,000件の物件リストを保有する、スウェーデンでもっとも人気のある不動産サイトのビッグデータを分析することで、生まれました。

 そのデータ数は、スウェーデン全人口のおよそ20%をカバーするほど。そのデータをもとに、建築家のボーレ・サムとマーティン・ヴィデガルドが、独自のアイデアに基づいて解釈・設計したものです。

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ビッグデータをもとに設計された、スウェーデン人にとっての理想的な家、「The House of Clicks」の間取り

 部屋数、バスルーム、キッチンなどの平均サイズや価格まで、要素をすべてデータ化。膨大なデータに基づいて、多くの人たちが理想としている家をつくっていくのです。そこには私たちのマイホームづくりの未来が見えてきます。

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The House of Clicksの外観

ビッグデータの活用は思考の停滞ではない

「ビッグデータを活用する」というと、「マスを捉えて利益を最大化する方法」であり、「少数意見は参考にされにくい」という印象を持っている人も多いかもしれません。

 しかしこのプロジェクトでは、可視化されていない小さな欲求を発見することも重視しています。建築士が、少数派を参考にしながら細やかなアプローチをすることで、極端にならないバランスを保とうとしているのです。

 ビッグデータを活用すると、効率化のみが追求されがちですが、このように人間の創造性を補助するためのツールとして、使用することもできるのです。

 一見、相反しているように思える「ビッグデータ」と「人間の創造性」。しかし、この2つを合わせることで、斬新なアイデアが生まれることもあるのではないでしょうか。みなさんはどう思いますか?

参考:http://hemnethemmet.se

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