シアトルの新名所 ビル&メリンダ・ゲイツ財団ビジターセンター

シアトルの新名所 ビル&メリンダ・ゲイツ財団ビジターセンター

世界長者番付2年連続1位、誰もが知るIT企業・マイクロソフトの創業者のひとり、ビル・ゲイツ。彼が、妻メリンダ、父シニアとともにアメリカ・シアトルで創設した慈善財団が、ビル&メリンダ・ゲイツ財団です。無料で一般公開されているビジターセンターは、まるでミュージアムのような展示のクオリティーで、シアトルの新たな観光名所となっています。


 シアトル一の観光名所、スペース・ニードルを擁するシアトル・センターに隣接するように、ビル&メリンダ・ゲイツ財団ビジターセンターは横たわっています。

 従業員1000人以上といわれる本財団は、途上国の教育、医療、食などについてさまざまな支援を行う世界最大規模の慈善団体。賛否両論を巻き起こしたそのビジネス手法や、富豪で投資家のウォーレン・バフェットによる高額寄付などでも、注目を集めています。

 路面に設置された当館は、場所の良さもあり、連日多くのシアトル観光客でにぎわいを見せています。

 イベントも定期的に開催しており、最近ではパフォーマンス&ビジュアル・アーティストのWura-Natasha Ogunjiをフィーチャーして、「アートウィズインパクト」と題したシアトル美術館とのコラボ・イベントを行ったことも。無料ツアーも人気です。

入り口に便器?

4.jpg

 財団が力を入れる途上国の衛生面改善への取り組みは、簡易ユニットバスの発明にまで及びます。その一環として現在までに二度開催されたのが、多額の賞金をかけた「トイレ発明コンテスト」。世界から上下水道や電気などのインフラを必要としない新発想のトイレデザイン案が寄せられ、実用化に向けて動き出しています。

 入り口横にアート作品のように展示されているのは、ブルーが鮮やかなトイレ。ウガンダで試験導入されているもので、次世代トイレとして期待されています。「時間潰しに......」と期待せずに訪れた観光客にも、これはインパクト大!(笑)

マウスにキーボード、タブレット操作で「仕掛ける」

3.jpg

 また、マイクロソフトらしいインタラクティブな展示があちこちに散りばめられているのは、さすが!とうなずけます。巨大マウスボールで操作して巨大モニタから情報を得たり、キーボードで打ち込んだ意見や提案、アイデアがすぐに液晶パネルに表示され、展示物の一部となったり。

 訪れる側も、見たり聞いたりするだけの受動的な態度では臨めません。

1.jpg

 その場で撮った来場者の写真が、壁一面に次々とコラージュのように現れる仕掛けもあります。そこかしこにあるタブレット画面で、何らかのアクションを求められるので、すべてに挑戦していると、結構な滞在時間になります。

子供も手を動かしながら、地球について考えられる

2.jpg

 途上国の人々が水を運ぶバケツの重さを体験してみる。食物を育てるために必要なものを考えてみる。インタラクティブな展示では、そういった実際にやってみないとわからないようなことも、わかりやすく知識が身に付くよう工夫されています。

 財団は「イノベーション(革新)」こそが地球を救うという信念を掲げており、館内のあちこちにそのキーワードが。クリエイティビティがその助けになるとして、子供向けのクリエイティビティ開発コーナーも設けられています。

 給水場の壁には「もしこの水を飲むのに3マイルも歩かなくてはならなかったら?」と大きな字で書かれていました。慈善活動にもアート同様、想像力こそが大切なのかもしれません。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団ビジターセンター
住所:440 Fifth Avenue North Seattle, Washington 98109
電話番号:1-206-709-3100-7100
URL:http://www.gatesfoundation.org
次の10件を表示