映像コンテンツ革命の幕開け? ネット発! ヒット作品の予感
映像のネット配信で覇権をにぎるのはどこ?

映像コンテンツ革命の幕開け? ネット発! ヒット作品の予感

国内のインターネット映像配信サービス最大手「dTV(dビデオより名称変更)」が4月22日、サービスをスタートさせました。2011年8月31日から日本国内でサービスを展開するHuluやAmazonインスタント・ビデオ、U-NEXT、今年秋から日本向けの映像配信をスタートする北米最大手のネットフリックスなど競合がひしめくなか、各サービスがオリジナルの映像コンテンツでしのぎを削ろうとしています。


広まる、映像のネット配信サービス

 映像のネット配信は、テレビが電波をつかって動画を放送するのに対し、インターネットなどを通じて動画データを送るサービスです。このメリットの一つは、視聴できる作品数の多さ。各社サービスは、万単位で作品をそろえています。

 もう一つのメリットは、「いつでも・どこでも」好きな作品が視聴できること。テレビやパソコン、スマートフォンなど様々なツールで動画を楽しめます(各サービスにより視聴方法は異なります)。

 一方で、テレビと異なる点はお金がかかること。サービスの多くは視聴ユーザーに月額料金を課します。ネットフリックスは月額8.99ドルからの定額料金でサービスを展開し、世界に5,700万人以上の加入件数を誇ります。すでに日本展開を始めているHuluは定額933円(税抜)、U-NEXTは月額1990円(税抜)。dTVはそのなかでも低価格の月額500円(税抜)で、12万作品が見放題のサービスをスタートしました。

注目はオリジナルコンテンツ

 映像のネット配信サービスが注目される大きな理由は、「クオリティーの高いオリジナルコンテンツ」です。とくにドラマ人気は近年目覚ましく、北米では日本円にして億単位の制作費をかけるものも。お金をしっかり投資してテレビ並みのハイクオリティーなコンテンツをつくりだし、高い評価を受ける作品もすでに登場しています。

 たとえばAmazonインスタント・ビデオのオリジナルドラマ「トランスペアレント(Transparent)」は、1月11日の第72回ゴールデン・グローブ賞でテレビの部のコメディ/ミュージカル部門で作品賞と男優賞(ジェフリー・タンバー)を受賞しました。ネットフリックスがネット配信のみで展開した「ハウス・オブ・カード 野望の階段(House of Cards)」も数々の賞を総なめ。「たかがネット配信の作品でしょ」と無視できないコンテンツが生みだされているのです。

テレビは古い? 変わる映像コンテンツの在り方

 いよいよ、ネット配信先行の日本人向けコンテンツを展開する動きが、各所で見られるようになってきました。

 エイベックスとドコモが手がけるdTVは、4月2日の新戦略発表会「dビデオ MIKATA Conference 2015 映像のミカタを考える。」で、『ニュー・シネマ・パラダイス』の監督、ジュゼッペ・トルナトーレによるオリジナル作品や、8月1日に前編を、9月19日に後編を公開する実写版映画『進撃の巨人』と連動したオリジナルドラマの制作を発表しました。

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オリジナルドラマ「進撃の巨人」のワンシーン

 ドラマ版「進撃の巨人」は、映画にも出演する石原さとみのほか、テレビドラマ並みのキャストをそろえて制作が進行中。ドラマ版で新キャラクターを演じる平岡祐太が「セットが映画の世界観そのまま」と語った節からも、多大な制作費をかけたテレビドラマ並みのコンテンツであることが予想されます。

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新戦略発表会「dビデオ MIKATA Conference 2015 映像のミカタを考える。」にて

 また6月には、ネットフリックスがフジテレビから、リアリティー番組「テラスハウス」の新作と連続ドラマ「アンダーウェア」の供給を受けることが明らかにされました。こちらはネットフリックスで先行配信を先に行ない、のちに地上波で放送し、動画やコミック配信サービス「FOD・フジテレビオンデマンド」でも配信される見込みです。

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dTV
http://pc.video.dmkt-sp.jp/ft/p0002201
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 近い将来、ネット発の大ヒット作が生まれれば、テレビの在り方は今以上の変化が求められるかもしれません。コンテンツ革命の幕開けは、視聴者にどんな変化をもたらすのでしょうか。

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